BEASTARS【16巻】最新刊ネタバレ！あのメロンにはめられた？！

前巻のあらすじ

さて、前回はメロンに撃たれて意識不明の重体になったレゴシが、亡き母の魂と再会するところで終わっていました。

レゴシは亡き母との邂逅で何を想うのか？
レゴシは目を覚ますのか？
メロンを追うレゴシの任務の行く末は？
そして、レゴシとハル、ルイとジュノの恋の行方は！？

気になる16巻を見ていきましょう。

 

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BEASTARS【16巻】最新刊ネタバレ！

母の言葉

レゴシは、自分が母にもっと甘えていれば、感情に任せて母と向き合っていれば、母の自殺を思い留まらせることができるんじゃないかと、ずっと後悔していました。

「自分の選択はいつも肝心なところで間違えてばかりで、後悔ばかりなんだ」と母に思いの丈をぶちまけるレゴシ。
そんなレゴシに母は、生きていれば後悔の連続なのは当たり前なことだと伝え、「貴方はどんな完璧な血統の狼よりも強く優しくなれる」と告げます。

一方、孫のことを想うゴーシュはヤフヤに詰め寄り、この件からレゴシの手を引かせるよう強く要求します。
そんな中、ついにレゴシが目を覚ましたという知らせが！
ヤフヤはゴーシュの言葉もあり、レゴシに契約は解除だと告げますが、レゴシはメロンを追いかけたい思いから聞く耳を持ちません。

ジュノの想い

退院したレゴシは、異種族間恋愛の先輩としてジュノから恋愛相談を受けていました。

ルイへの恋心に思い悩むジュノに対し、「草食動物との恋愛の極意は”気の持ちようだ”」と伝えるレゴシ。

その後二人は食事に行くことにしますが、そこで同族同士のカップルに対する世間の羨望と賞賛を目の当たりにします。
逆差別のような待遇に居心地の悪さを感じる二人。

テレビのレポーターに肉食獣同士のカップルだと勘違いされ、「肉食と草食が共に暮らすリスクについて一言…」と求められたジュノは、感情を爆発させ、カメラに向かって「私は今、雄鹿に恋愛中なの！リスクなんて恐れてたらフラれちゃうでしょ！？」と大暴露をしてしまいます。

レゴシに連れ去られながら、「あんたらに正しさやを幸せ決められてたまるか！私の幸せくらい私が決めるわ！」と自らの胸の内を主張するジュノ。

メロンを追うレゴシ

そして、またもやレゴシはメロンを追うために動き出します。

メロンの匂いを追跡してタトゥースタジオに辿り着いたレゴシでしたが、そこでナマケモノの彫り師がメロンに話していた内容を聞くことになります。

メロンが抱いていたハーフとして生きる苦しみを知ってしまったレゴシ。
ハーフとして生まれたことで苦しんでいる獣を、”悪”として扱うことは自分にはできない、と、レゴシは思い悩みます。

そして、彫り師の情報から、メロンを追って海へと向かいます。
ところが、そこで待っていたのは、メロンの背後からの発砲と、10頭近くのシシ組の組員たちでした。
そう、タトゥースタジオでのメロンの会話は、レゴシをおびき寄せるための罠だったのです。

メロンのハーフとして生きる苦しみについて深く思い悩んだレゴシの気持ちを弄び、あざ笑うメロンに対して、「”悪”は本当にある！」と、強い憤りをみせるレゴシ。
しかし時すでに遅し。シシ組たちはレゴシを拘束し、足にセメントで重りを付け、海に投げ捨てて殺そうとするのでした。

サグワンがくれた言葉

レゴシを海に投げ捨てる直前、冥土の土産と言わんばかりに、「俺たちはメロンの弱点を見つけたからあとは俺たちに任せておけばいい」と言うシシ組に対し、「30分以内に死なずに海から戻ってこれたら、そのメロンの弱点を教えてくれ」と言い放つレゴシ。

自分が今から殺されるという状況をわかっていないのか？と唖然とするシシ組たちだったが、「面白ェから」という理由でその提案を承諾します。

そして、ついに海に落とされるレゴシ。

海の中で、サメに襲われそうになるレゴシでしたが、親友サグワンに教わった海洋語を必死に叫びます。

海洋生物の倫理観は陸上生物とは違い、死がとても軽いものでした。
だから友人が死んでも今まで泣いたことがなかったサグワンですが、レゴシが死んだら、きっと泣いてしまうと言います。

そんなサグワンが教えてくれた、海で危険な目に遭ったときの魔法の言葉。
意味は恥ずかしいからと教えてくれなかったけど…。

「アガガ・パプブ・ダバ・ゴマ・ビーダ！」
（俺はゴマフアザラシと友達です！）

ゴマフアザラシは海では崇高な種族。その言葉を聞いたサメは、レゴシを食べるのをやめ、足元のセメントを砕き、背中に乗せて陸上まで運んでくれたのでした。

純潔至上主義団体「コピ・アルク」の登場

一方で、レゴシの祖父、ゴーシュは、混血種の子供たちを狙う怪しげなコウモリ集団と戦闘を始めていました。

その頃、レゴシはシシ組のアジトで、「怪しげな純潔至上主義団体からメロンの弱点を聞き出せる」という情報を聞かされます。

その純潔至上主義団体はコピ・アルクといい、ジャコウネコが自らの糞を用いたコーヒーを褒美として大量のコウモリを従えているという話でした。

どんな恐ろしいジャコウネコなんだか…と想像するレゴシ。
しかしその頃、とある一室では、小さな体の可愛らしいジャコウネコが、コウモリたちのためにコーヒー豆を挽いているのでした…！

 

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BEASTARS【16巻】最新刊ネタバレ！感想

今回は特に、テレビカメラの前で啖呵を切るジュノが印象的でしたね。

「自分の幸せは自分が決める」という言葉の強さ。

昔の白人と黒人のカップルや、家同士のお見合い結婚が当たり前だった時代に駆け落ち同然で恋愛結婚したカップルはこんな気持ちだったんだろうか、私たちは恵まれた時代に生まれているなぁ、と思うと同時に、今もLGBTの方々は同じような思いをしているのかもしれないと考えると、優遇されるマジョリティと冷遇されるマイノリティはいつの時代でも必ずいて、今だってLGBTの問題が解決されたとしても、また新たな愛の形が生まれ、それが差別されるのかもしれないなどと考えてしまいます。

メロンを追う任務についても、大きな動きがある回になりました。

メロンの非道さが浮き彫りになった回でしたが、メロンがオルガーに語った話は本当に全て嘘なのでしょうか？
メロンがハーフとして生きる苦しみを少なからず抱えていることには変わりない気はするので、今後そこがどうストーリーに影響していくのかは大きな注目点です。

そして最後は、「コピ・アルク」という新たな脅威がゴーシュとレゴシに迫ったところで終了となりました。

ゴーシュは無事この窮地を脱することができるのでしょうか。
そして、あのジャコウネコはとても悪い奴には見えませんでしたが、果たして…？

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