外科医エリーゼ【3巻】最新刊ネタバレ！エリーゼが不敬罪で投獄された？！

前巻のあらすじ

さて、前回はグレアムが、脾臓摘出手術を行ったのは自分ではなくローゼだとゴート院長とベン卿に告白したところで終わっていました。

果たしてゴート院長とベン卿は、グレアムの告白を真実として受け入れるのでしょうか？
受け入れたとしたら、実力を知られたエリーゼはどのような道を歩んでいくのでしょうか？
そして、近付く誕生祭ですが、果たしてリンデンの婚約者は誰だと発表されるのでしょうか？

気になる3巻を見ていきましょう。

 

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外科医エリーゼ【3巻】最新刊ネタバレ！

実力を見出されるエリーゼ

グレアムは淡々とした表情で、脾臓摘出手術を行ったのは自分ではなくこの少女だと説明しますが、当然ながら、ゴート院長もベン卿もそんなことを信じられるはずはありません。

そんな２人はエリーゼに対し、「本当に君が執刀したというならば、どのように執刀を行ったかを詳しく説明しなさい」と命じます。その要求に対し、完璧な説明を返すエリーゼ。これには２人も、目の前にいる少女がグレアムやフレミングに匹敵する天才だと認めざるを得ませんでした。

その実力を詳らかにしたエリーゼに対し、ベン卿は、私の皇室十字病院で働かないか？と勧誘をしてきます。しかし、せっかくの誘いにもかかわらず、見習いであるエリーゼはまだ医者の資格を持っていませんでした。

「だったらすぐに資格試験を受ければいい」と開き直るベン卿。ちょうど近々資格試験が行われる予定で、エリーゼは、ゴート、ベン、そしてグレアムの３人の推薦を受けて、資格試験に臨むことになります。

エリーゼとリンデンの治療

上機嫌で病院に戻ったエリーゼの目の前に、リンデンが現れます。

「顔を見にきただけだ」と言ってすぐに帰ろうとしたリンデンでしたが、エリーゼはそんなリンデンの異変に気が付き、引き止めます。「私が治療しますので、診察を受けてください！」と説得するエリーゼ。その勢いに負け、リンデンはエリーゼの治療を受けることにします。

エリーゼの触診や観察にドキドキしてしまうリンデン。診察の結果は「亜急性甲状腺炎」でした。薬を飲めばすぐに良くなる病気ではあるが、完治まで3ヶ月間、定期的に診察して経過を見る必要があるというものです。こうして、エリーゼとリンデンの治療の日々がはじまったのでした。

呼び出されるゴート

一方、ゴート院長は、クロレンス邸宅を訪れていました。
エルから呼び出しを受けていたからです。

ゴートに対し、ローゼについて尋ねるエル。
ゴートはローゼが脾臓摘出手術を行ったことを話し、彼女は紛れもない天性の医者だと告げます。

ゴートはなぜエルがローゼのことを気にかけるのかを不思議に思いましたが、そんなゴートにさらに意外な呼び出しがかかります。
それは皇帝陛下からでした。
皇帝陛下からも、ローゼについて尋ねられるゴート。

ゴートの報告に満足した陛下は、今回の医師資格試験の難易度を上げるようにと、ゴートに念押しします。それは、医者は命を扱う職業なのだから、資格のない者が合格することがないようにとの思いからでした。

一方で、誕生祭での婚約者発表の準備も、着々と進めているのでした。

そして、誕生祭へ

治療を終えたエリーゼに対し、何かお礼がしたいと告げるリンデン。
治療費を十分頂いておりますからと断るエリーゼでしたが、リンデンの勢いに負け、「それでしたら、苺ケーキはいかがでしょうか？」と、少しだけおねだりをします。

それに対し、「これからは好きなだけ食わせやる」と笑顔を見せるリンデン。
その笑顔に、エリーゼは少しだけ顔を赤くしたのでした。

そして、ついに誕生祭の当日がやってきますが、
なんと、エリーゼはよりにもよってこの日に体調を崩してしまいます。

数日寝ていれば良くなる病気ではありましたが、高熱で苦しむエリーゼに対し、しばらく病院に行くことは禁止だと告げるエル。
さらに、誕生祭にも出席しなくていいと言います。

だが、さすがにクロレンス家令嬢として少しは顔を見せなければならないと、エリーゼは少しだけ出席することを懇願します。

ダンスを踊る二人

誕生祭では、前世で犬猿の仲だったユリエン、フランソエン共和国の名将ニコラスとの出会いがありました。

ニコラスから強引にダンスに誘われたエリーゼでしたが、そこにリンデンが割って入ります。
ニコラスを退けたリンデンは、そのままエリーゼをダンスに誘います。

リンデンと息ピッタリのダンスを見せるエリーゼ。
そんな２人に、会場のギャラリーも釘付けになります。

しかし、体調の悪かったエリーゼはダンスが終わると息を乱してしまいます。
エリーゼの高熱に気付いたリンデンは、エリーゼを皇室専門の休憩ラウンジに連れて行き、ソファーで休ませます。
優しいリンデンに戸惑うエリーゼ。
前世ではリンデンに嫌われ続けていたと思っていただけに、前世とまるで違う態度に困惑します。

陛下の婚約者発表

そしてついに、陛下の婚約者発表の時間がやってきます。

陛下の発表は「私が婚約者に決めたレディがまだ成人を迎えていない。だから婚約者発表はクロレンス姫君が成人するまで延期する」というものでした。

自分が婚約者であると発表したも同然の内容に愕然としたエリーゼは、翌日、陛下に自分の意思を伝えに行きます。

陛下に「賭けはどうなりますか？」と尋ねるエリーゼ。
陛下は「賭けは当然続いている。正式な発表ではないから、いくらでも取り下げることはできる」と答えます。
それを聞き、エリーゼは医者として実績を積む覚悟を新たにしたのでした。

ハーバー公爵夫人への応急処置

その時、ハーバー公爵夫人が倒れたという知らせが入ってきます。

夫人の元に駆けつけたエリーゼは、応急処置としてナイフで夫人の喉元を切開します。

夫人は一命を取り留めましたが、
これにより、エリーゼは不敬罪として投獄されてしまいます。

陛下はこれを機にエリーゼに医者をあきらめさせようとしますが、誰もが「エリーゼの処置は極めて適切で完璧でした」と証言してしまいます。
医者をあきらめさせるどころか、この１件でエリーゼの名は医学界に轟くことになってしまうのでした。

一方その頃監獄では、エリーゼはリンデンの弟、ミハエルと邂逅します。
ミハエルを見たエリーゼは、涙を流してこういうのでした。

「ミル、本当にミルなのですか？」

意外な反応に驚くミハエル。

果たして、エリーゼがミハエルを見て涙した理由とは…？

 

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外科医エリーゼ【3巻】最新刊ネタバレ！感想

今回は、ロンとローゼの仲の進展、陛下の婚約者発表、ハーバー夫人への緊急切開手術と、それによる医学界への衝撃と、見所が目白押しの巻となりました。

特にハーバー夫人に一瞬の躊躇もなく切開手術を施し、不敬罪として連行される際も消毒の心配をしていたエリーゼが、医者としてとても格好良かったです。

そんな彼女が医者として医学界に名を轟かせてしまうのは当然のことでした。ですがこれで、ローゼではなくエリーゼとして医師としての腕前が認められることになっていきます。陛下は今後ますます、エリーゼに医者の道をあきらめさせるのが難しくなるでしょうね。

そして、ローゼとロン（エリーゼとリンデン）の仲も、少しずつ進展していってますね。

前世の記憶からリンデンとの仲を進展させてはいけないと頑なに拒み続けるエリーゼですが、今はエリーゼも別人になっているので、二人が結ばれたとしても前世とは違う結末をたどることでしょう。
そして、エリーゼはロンに、リンデンとは気付かずに知らず知らずに惹かれているようです。
この２人の恋の行方も、今後注目すべき大きなポイントですね。

そして最後は、リンデンの弟ミハエルが登場したところで終了となりました。

エリーゼとミハエルの前世での因縁とは？
そして、ミハエルの登場はエリーゼとリンデンの仲にどのような影響を与えていくのでしょうか…？

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