勇者辞めます【3巻】最新刊ネタバレ！魔王がついに勇者に打ち勝つ？！

世界を危機から救った最強勇者レオ。
平和な世界に自分は必要ない…そんな彼が行きついた再就職先はかつての敵、魔王軍⁉

はたして彼はかつての敵と仲間になり、無事再就職できるのか？

そしてボロボロになった魔王軍再建となるのか？最強ファンタジー物語が開幕！

 

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前巻のあらすじ

魔王に認められるまでの間、鎧姿のオニキス卿と名乗って魔王軍の一員となったレオ。

魔王以外の幹部たちには素性を明かし、次々と魔王軍が抱える悩みを解決していきました。

そして賢者の石をを手に入れるために、魔王軍を率いて人間たちが住む聖都へ行くという魔王。

勇者レオが待つならば魔王軍に勝ち目はない…どうするべきか悩む魔王エキドナについに正体を明かしたレオでした―――。

 

 

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勇者辞めます【3巻】最新刊ネタバレ！

賢者の石

お前、いい加減こっちみろ！といわれ、エキドナが振り向いた先にいたのは、勇者レオ！

レオがオニキス卿としてエキドナを騙していたことに怒り攻撃するエキドナでしたが、レオに効くはずもありません。

思えばレオだと気付く要素はいくつもあった、何故気付かなかったのか…！と悔しがるエキドナ。

四天王の説得によりレオを渋々受け入れたエキドナですが、改めて賢者の石について聞きます。

レオによると賢者の石のもう一つは、城の近くのセシャト山脈にあり強い番人が守っているというのです。

山脈へ徒歩で向かう途中、レオはエキドナに「架け橋のエイブラッド」の話をします。

あの童話は実話であり、ヒトと魔族は分かり合えるのだ、だから人間たちと和解するように頼みます。

エキドナは、大変だろうが和解など軽くこなしてみせる！と意気込みます。

その言葉を聞いたレオは安堵の表情を浮かべます。

レオの秘密

エキドナは、レオが何故機械文明についてそんなに詳しいのだと尋ねました。

レオは自分が機械文明出身だということ告げます。

自分は人間ではなく、魔族の力を元にした超生体兵器「05-LEO」であり3000年生き続けているというのです。

レオの特徴は「超成長」、交戦した相手の能力を模倣し無限に成長できる力がある…。

成長機能のせいで「兵器としての役目」と「人間の心」が絡み合っているのだと切ない表情を浮かべます。

そして、平和な世界になった今、自分の居場所はなくなるかもしれない…

「世界を救う」という自分の存在意義を守るため、いつか自分で世界に危機を招き自分で世界を救う…

そうなってしまっては魔王以上に達が悪いと話すレオ。

何故このタイミングでそれを言うのか、と疑問に思うエキドナでしたが山脈の頂上に着いたとき、レオは告げます。

番人はいない、自分が賢者の石を持っているのだ、と―――。

レオの心臓が賢者の石そのものだというのです。

つまり、賢者の石を手に入れるために必要なのは…レオを殺すこと。

世界を守りたいならば、俺を止めて見せろ！勇者ども！

レオはエキドナ達に攻撃を仕掛けます。ですが、エキドナは必死に説得します。

四天王の攻撃もすでに模倣できるレオに勝てる見込みなどありません。

どんなに強くなっても、平和になっても、自分には死という終わりすらこないことにレオは絶望していました。

四天王が次々と倒される中、エキドナは「対勇者拘束呪」という魔法を使うことに決めます。

やっとの思いでレオに魔法をかけるエキドナでしたがこれでは当たらない、終わった―――そう確信します。

ですが、その時レオは優しい笑顔で微笑むのです。

機械文明と、レオの始まり

三千年前、レオは仲間と共に強敵を打ち倒し世界に平和をもたらします。

ですが、勇者が必要とされない日々に虚無感を感じ、戦いが訪れるたびにレオの胸は高鳴っていました。

自分の存在意義を戦う事でしか感じられなくなったレオは、日に日に「世界の危機」を求めるようになります。

そしてついにバグってしまったレオはかつての仲間である生体兵器を再現し、自らの手で世界に危機をもたらすことにします。

まさにその計画を実行に移そうとしていた時、エキドナ達魔王軍との戦いが始まりレオは正気を取り戻します。

「悪しきものから人類を守る」レオの中の基幹プログラムが作動します。

悪しきものはまさに自分だ、悪しきものは倒さなければならない、そして賢者の石を託せるものを探さなくてはならない。

そう思ったレオはエキドナが賢者の石を託して良い者か見極める為に、世界を救った後魔王軍へ入ることを決意したのです。

そして勇者レオを殺す旅を始める決意をするのです。

「勇者」はいなくなる

前魔王から代々伝わる秘術、対勇者専用呪文、その名も対勇者拘束呪「アンチ・レオ」。

エキドナはその魔法をレオにかけながら考えます。

たった一人で人間を守り続けたレオを誰が守るのか？

レオが苦しんでいるとき誰も助けられないのか？

そんなこと絶対に認めない、レオを助けたいという思いが芽生えます。

一対一では勝てない、エキドナも限界が近づきます。

ですが、レオにも力が入らず絶体絶命のピンチとなります。

やっと死ねる…でも、死にたくない。

そう思ったレオに四天王達がさらなる攻撃を仕掛け、レオに勝利します。

負けた、賢者の石を取ってくれと笑顔で話すレオでしたが、エキドナは賢者の石を取ることなくレオにビンタします。

驚くレオにエキドナは魔王軍に正式採用するというのです！

エキドナを説得してくれと四天王に頼みましたが、逆に死ぬことを考え直すよう説得される始末…。

シュティーナは一つ提案します。

レオの中にある２つの絶対命令、「人類を守れ」そして「思考マスキング」という反逆防止機能。

思考マスキングをレオに芽生えた強固な自我が無効化してしまったのなら、「人類を守れ」という命令も無効化できるんじゃないか？

試しにレオが頭の中でイメージすると、あっさりと命令が消えてしまうのです。

驚くレオにエキドナは魔王軍で働きながら「勇者以外の道」を見つけるよう勧めます。

3000年前、自分を心配してくれたエイブラッドとエキドナの姿が重なり、レオは静かに涙を流しました。

勇者をやめて、我と一緒に来い。

レオに救いの手を差し伸べたエキドナでした…。

 

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勇者辞めます【3巻】最新刊ネタバレ！感想

感動しました…。
勇者であるために戦い続け、戦うために戦いを起こそうとしていた己に怖くなっていたレオ。
一人ぼっちで絶望していた彼は魔王軍の仲間となり、これから新しい自分の存在意義を見つけるんでしょう。

死にたい、でも生きたい。切実な願いが心に刺さりました。

優しいエキドナのもとで彼がまたどう成長するのか楽しみですね！
賢者の石はどうするんでしょう？やはり聖都にあるもう一つの石を取りに行くんですかね？

まだまだ戦いは続きそうです！

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