食糧人類【6巻】ネタバレ！人類の誕生の秘話が語られる！？

なぜ花島は和泉を刺したのか！？

副所長の暴走は止まらず、さらに地下の怪物たちまでをも解放。

飢餓状態の新人類が施設を脱出し、世界中が惨劇の舞台と化す‥‥。

 

人類生存を賭けた“食物連鎖”パニック！

 

食糧人類【5巻】のあらすじ

ナツネと山引が駆けつけたことにより伊江たちは危機から救われ、
桐生は自ら造り出した改造人間によって命を落としてしまいます。

そんな伊江たちは和泉所長に呼び出され、所長室へ向かったのですが、
ナツネはショットガンで頭部を撃たれ、首までも切り落とされてしまったのでした。

食糧人類【6巻】ネタバレ！

操られた花島

なんの前触れもないまま腹部を刺され、
動揺の眼差しを施設『ゆりかご』副所長・花島へと向ける和泉所長。

花島自身も自分の行動に驚いた様子でいたのだが、
その表情とは裏腹に包丁を握るては幾度もなく相手の身体を突き刺し続けたのでした。

突然の光景に絶句する伊江たち。

花島は床に崩れた和泉所長を見つめた後、頭の中で“殺せ”と声がしたのだと、
涙ながらに訴えかけます。

病気を疑う山引だったが、
今度は地下室の非常口を解除するボタンへと手を伸ばす花島を止めたのでした。

「それを押すと地下に閉じ込めたアイツらが地上にウジャウジャ出て来るんじゃないですか？」

なぜ地下室を開けようとしたのかを静かに問い詰めていくと、
花島の様子が一変し、奇声を上げながら山引を力一杯殴り倒したのです。

耳を塞ぎたくなるほどの叫び声を上げ始めた花島に目を配らせたオグっちゃんは、
天井から蔓のように垂れ下がる何かに気が付きます。

それは地下室にいる巨大生物の親・クイーンの触手だったのでした。

クイーンに操られ、伊江たちに自分達の邪魔をする事への怒りをぶつけ、
隙を見計らい、地下室の扉を解除してしまったのです。

世に放たれた巨大生物たち

地下室の扉が開かれたことによって、次々に外へと飛び出した巨大生物は、
あっという間に人間たちを襲い始めました。

空が巨大生物に埋め尽くされていく光景を呆然と眺める伊江をよそに、
どういう訳か泣き叫びだす花島副所長。

「せっかく産まれタあの子タチが可哀想ッ!！」

その発言に、訳が分からないと言いたげなオグっちゃん。

その時、伊江は近くにあった椅子を持ち上げると、
花島副所長へと向け、振り落としたのでした。

「可哀想なのはどう考えても俺たちだろーが……このハゲ」

すると、花島副所長の体を借り、クイーンは伊江たちに語り始めます。

巨大生物は人間を補食しながらも、お互いに共存し合う道を求めていたのです。

しかしながら生物が放たれた今、人間は全て食い尽くされ、
次に産まれくる子供たちの食糧がなくなり、死んでいってしまうと話します。

極めて繁殖力の高い巨大生物は、人間の身体を借りながら、
異常な数となって増え続け、地球の生命が食い潰されるのは時間の問題となったのです。

最悪のシナリオに愕然としながら、
「なんで……こんなことに……」と呟く伊江に、花島を通じてクイーンは語り始めたのでした。

かつて、宇宙に地球と変わらない星があり、巨大生物たちは生を受けます。

それは人類と似たように進化を遂げていき、高度な文明を築いていったのだが、
知能の高さゆえの貪欲さから欲望を抑える事が難しく、食糧を食べ尽くしてしまったのです。

そんな窮地に立たされた生物の生き残りがたどり着いたのが、
この“地球”だったのでした。

まだ人類が猿だった“彼ら”のもつ、残虐性と貪欲さを見て、
この星の王とさせようと考えます。

進化した彼らはいずれ、自分達の“食糧となる人類”となると、
計画され産み出された存在だったことを伊江たちは知ってしまったのです。

生き返ったふたり

自分達の計画を踏みにじった挙げ句に、餓死させるために閉じ込めた事に対し、
恩を仇で返したと怒り狂うクイーン。

そんな時、まさかの声がかかります。
なんと花島に殴り殺された筈の山引が何事もなかったかのように立っていたのです。

「それよりさっきの話ですが『納得がいかない』と言う人が約一名いるんですよ」

山引が生きている事に驚いていた伊江たちの目の前でまたも予測不可能なことが続きます。

服を脱ぎ捨てた山引の背中には、くっきりと浮き出た人の顔があり、
それは徐々に形を露にし、最後には産み落とされるように全裸の人が出てきたのでした。

しかも、その人間はナツネだったのです。
山引がナツネの体の一部を遺伝子に取り込み、再生させてしまったのです。

直ぐにでもクイーンを倒したいと地下へと向かおうとするナツネに、
山引はある提案を話します。

その提案に何故か照れ顔で同意するナツネ。

すると、伊江たちが見つめる中、山引がナツネの体にかじりつき始めたのでした。

一体どんなことが起きようとしているのか分からない伊江たちは、
目の前で繰り広げられる光景を見つめるしか出来ません。

山引が着ていたシャツを脱ぎ去ると、
なんと背中にはいくつもの顔が浮かび上がっていたのです。

「本番はこれからですよ」

 

山引の背中に浮かび上がる無数の顔の正体は！？

はたして巨大生物たちは倒せるのか？！

 

食糧人類【5巻】の感想

花島の体を借りながら、クイーンから語り明かされた人間たちの存在意義。
それは巨大生物の食糧でありながら、共存し合えるために産み出されたものでした。

自分の子達が食糧なき地球で死に絶える事を嘆くクイーンの姿に激怒する伊江。

しかしながら、現在の私たちにとっての食糧である生き物たちから見れば、
きっと立場は間逆なものなのでしょうね。

山引の背中から再生されたナツネにも驚きましたが、
ふたりがどのような方法でこの世界を変えようとしているのか、気になります！

最終巻から目が離せません！

 

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